『きさらぎ駅Re』感想&考察|前半ネタバレなし/後半ネタバレありで語ります
恐怖映画探検隊へようこそ!としひろです!
今回は、2025年夏ホラー特集の動画でも取り上げたこちら。
『きさらぎ駅Re』のレビューと考察を一気にやっていきます!
どこまで話すか悩んだんですが、リクエストもあったし、他所でネタバレも見かけるので
今回は「後半ネタバレあり」で話します。
構成はこんな感じです。
- 前半:ネタバレなし感想
- 後半:ネタバレあり解説・考察
それではいきましょう。
まずは動画で観たい方はこちら
この記事の内容は、YouTube「恐怖映画探探検隊」でも語っています。
テンポよくまとめて聞きたい方は動画もぜひ。
👇こちらに埋め込み
前作『きさらぎ駅』の紹介(ざっくり)
※ここは「今作から入った人」向けの最低限の整理です。
大学生の堤春奈は、都市伝説として知られる「きさらぎ駅」から生還したという葉山純子にインタビューします。
純子からは、
- きさらぎ駅への行き方
- 駅の様子
- そこにいる人々
- 起こる出来事
- 帰還する方法
を詳しく聞かされる。
興味本位で純子の話した方法を試した春奈は、気づくと本当にきさらぎ駅へ。
駅には純子の話通りに、
- 女子高生の宮崎明日香
- 大学生3人組
- 酔っ払ったサラリーマン
がいて、出来事も「聞いた通り」に進んでいく。
しかし山奥の別荘のような建物で命の危機に直面したとき、突然光るゲート=「帰還の門」が現れる。
純子は以前、明日香を先にゲートへ向かわせたが、戻れたのは純子だけだったという。
春奈は元の世界へ戻るため、純子の話通りに明日香をゲートへ向かわせるが――
戻ったのは明日香で、春奈はきさらぎ駅に取り残されてしまう。
実は純子は、明日香を救うために春奈に嘘をついていた。
これが前作の大枠です。
『きさらぎ駅Re』あらすじ(ここまではネタバレなし)
舞台は、明日香が生還してから3年後。
明日香は元の世界に戻れたものの、実は「20年前に行方不明になっていた女子高生」だったため、周囲はみんな40手前。
完全に浦島太郎状態です。
さらに発達したネット社会が、明日香を追い詰めていきます。
存在しないきさらぎ駅を探してほしいと役所で懇願する明日香を、世間は「オカルトクレーマー」と呼び、標的にする。
そんな中、ドキュメンタリー番組の制作者で、数々の賞を受賞している角中という女性が、明日香を1年間密着取材。
映像は完成し、明日香のチェックも終わり、あとは放映するだけ――のはずだったが、世間の風当たりが強すぎてお蔵入りに。
明日香は「もし春奈が戻ってくるのなら、映像が流せるはず」と考え、春奈を助けるため、再びきさらぎ駅へ向かうことを決意します。
しかし待っていたのは、前回よりも難易度がはるかに上がった異世界・きさらぎ駅でした。
ネタバレなし感想
ホラーとしては物足りない。でも“ドラマ”と“伏線回収”がすごい
まず端的に言うと、
- ホラー映画としてはちょっと物足りない
- でも、ドラマ性の高さと伏線回収のキレがすごい
この2点です。
ホラー期待で観ると肩透かしを食らう人はいるかもしれない。
ただ、つまらないわけじゃなく、ストーリーはよく練られていて、かなりユニークで面白い作品になっていました。
前作もゲーム感がありましたが、今作はさらにパワーアップ。
明日香が「2週目だから高難易度」みたいなことを言うので、きさらぎ駅がリアル体験型ゲーム化している。
ここは賛否ありそうです。
用務員が何もない空間から突然現れるシーンとか、昔のゲームの「敵スポーン」そのもの。
怖いというより、ちょっと笑ってしまいました。春奈も容赦ないし(笑)。
物語の核は「帰還」ではなく「戻った後の人生」
ストーリーの核は、
- どうやってきさらぎ駅から戻るか
- どうやって春奈を助けるか
……ではなく、むしろ
戻った人々の人生と葛藤
ここなんですよね。
前半のドキュメンタリーパートでそれがしっかり描かれているから、クライマックスの流れがすごく効いてくる。
前作の大学生やサラリーマンが再登場しますが、みんな不幸で狂気じみていて、ちょっと切なくなりました。
明日香が背負っている“現代の怖さ”がリアル
明日香は20年ぶん時間が飛んでしまい、社会に馴染めない。
ネットの誹謗中傷にも晒される。
さらに母親もひどい状態。
不幸が渋滞しすぎていて、本当にかわいそうでした。
好奇の目や匿名の攻撃に苦しむ描写がリアルで、最近よく話題になる「ネット問題」をガツンと突きつけてきます。
春奈の描き方が“嫌いになれない”絶妙さ
春奈は自分を優先する「偽善者」っぽい行動が目立ちます。
- 襲われそうになったとき明日香を突き飛ばす
- ゲートに向かって一番にダッシュする
最初は「こいつ最悪!」って思いつつ笑えるんだけど、これは人間らしい弱さの裏返しでもある。
そして最後の最後で、明日香を本気で助けようとしたり、大泣きするシーンが効いてくる。
完全な悪人じゃない“人間味”が出ていてグッときました。
恒松祐里さんの演技、すごく良かったです。
ラストの締め方が強い(伏線回収が気持ちいい)
散りばめられたヒントがクライマックスで繋がり、最後のセリフが物語をビシッと締める。
「明日香の真の目的」が明らかになる展開は、単なるゲーム体験映画を超えた深みがありました。
惜しい点を挙げるなら、きさらぎ駅のルールが曖昧なところ。
前作の記憶リセットの扱いもふんわりしていたし、今作の「全滅で記憶引き継ぎ」も、なぜそうなったのかは少しモヤっとしたかも。
前と違うなら、その理由がセリフで補強されてても良かったかなと思います。
ここからネタバレあり考察
⚠️ ここから先は 『きさらぎ駅Re』のネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。
明日香の“真の目的”は復讐だったのでは?
明日香には、
- 春奈を助けたい
- きさらぎ駅の存在を認めさせたい
そういう目的があったと思います。
でも僕は、それだけじゃなく
もっとドロドロした動機=復讐があったんじゃないかと思いました。
きさらぎ駅は恐怖と死に満ちた世界。
それを知っている明日香が、ネットで自分や母親を攻撃した人たちを 「きさらぎ駅へ誘導」 したかったのでは?
ただ認めさせる、なんて生ぬるいものではなく、
匿名で叩く連中を恐怖の異世界に放り込んで、心の底から後悔させる。
ラストでホームに人がわんさかいたのは、その始まり。
ここからさらに増えていくはずです。
つまり明日香は“3週目”へ。
難易度はさらに上がり、地獄の底みたいな有様になっていく。
前作で純子が悪魔のようになっていたけど、今作で明日香がそうなるとは思いもよらなかった。
この変化がゾクっとしました。
葉山純子が姪の凛を“監禁”していた理由(3つの仮説)
凛はタンスの裏(押し入れ)に閉じ込められていて、軟禁というより 監禁 でした。
なぜ純子はそこまでしたのか。考えられる理由は3つ。
1:世間のバッシングから守っていた説
純子自身、前作で「話を誰も信じてくれない」苦しさを語っていました。
当時は今ほどネットが強くなかったとしても、精神的には相当きつかったはず。
今は誹謗中傷が社会問題化していて、凛がSNSで話したら標的になりかねない。
だから純子は、過剰な防衛本能で凛を“世間から隠した”のかもしれません。
2:きさらぎ駅を封印したかった説
純子は明日香を助けるために春奈を人柱にした。
その罪悪感が相当重く、もう犠牲者を出したくなかった可能性があります。
凛が軽い気持ちで投稿すれば、何百・何千と人がきさらぎ駅へ向かうかもしれない。
そう考えて“口封じ”のように監禁していた――という見方。
また、きさらぎ駅の存在を隠すことで、自分の罪悪感にも蓋をしていた、という心理もあり得る。
3:明日香と接触させないため説
凛がきさらぎ駅に行って戻ってきた。
そのことを明日香が知れば、明日香はすぐにきさらぎ駅へ向かうのではないか。
純子はそれを恐れた可能性があります。
作中では閉じ込められていましたが、実は「春奈が来る日だけ」監禁していて、普段は家の中である程度自由だった…という解釈もできます(もちろんネットは監視していたかもしれない)。
純子の行動は正義か、悪か
純子の行動は、守ろうとした結果なのか。
それとも歪んだ支配なのか。
解釈は分かれると思います。
あなたはどちらだと思いますか?
(僕の考えはコメント欄に書きます)
まとめ:色は違う。でもラストはきっちりゾクっとする
『きさらぎ駅Re』は、前作と色がだいぶ違います。
ホラーとしては期待ほどではなかったけど、ドラマとして面白い。
そしてラストできっちりゾクっとさせてくる。
僕は「期待以上」とまではならなかったけど、かなり楽しめた作品でした。
あなたの感想もぜひコメントで教えてください!
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最後まで読んでくれてありがとう!
チャンネル登録と高評価もぜひよろしくお願いします。
それではまた次の動画で!としひろでした。バイバイ!
