『ドールハウス』感想|2025年夏ホラー、想像の10倍“ガチで怖い”やつだった
みなさんこんばんは。
恐怖映画探検隊へようこそ、としひろです。
今年2025年夏、日本のホラーが熱いって話題でしたよね。
僕もつい先日「注目作はこれだ!」みたいな動画を出しました。
……でも、こんなとんでもない作品があるなんて聞いてなかったっすよ。
本当に衝撃的に怖くて面白くて、しかもクオリティが異常なホラー映画を観てきたので、今回はその感想を話します。
その映画、こちら。
『ドールハウス』
観ました?
もう、めっちゃくちゃ怖くなかったですか?
冒頭からラストまで鳥肌立ちっぱなしで、約2時間ずっと釘付け。
いやぁ……すんげぇ面白かった。
予告だけ観ると、
「最愛の娘を亡くした主人公が、ヤバすぎる人形を娘だと思って一緒に暮らす。で、その人形が勝手に動いて……」
みたいな“ライト寄りホラー”に見えなくもないんですが、
全然ちゃうやんけ。
ガチガチゴリゴリの激こわホラーでした。
今回はこの傑作の話をしたくてたまらないので、
- 前半:ネタバレなしで総評・感想
- 後半:ラストまでネタバレありで考察
この構成でいきます。
まずは動画で観たい方はこちら
この記事の内容は、YouTube「恐怖映画探検隊」でも語っています。
テンポよく聞きたい方は、動画版もぜひ。
(※ここにYouTube動画を埋め込み)
あらすじ(ネタバレ少なめ)
5歳の愛娘・芽衣を不慮の事故で亡くした母親・佳恵(長澤まさみ)と、夫・忠彦(瀬戸康史)。
深い悲しみに沈む佳恵は、1年間、魂が抜けたように生きてきました。
ある日ふと訪れた骨董市で、芽衣にそっくりな愛らしい和人形と出会う。
佳恵はその人形を衝動的に買い、娘のように可愛がることで少しずつ元気を取り戻していきます。
そんな中、二人の間に新たな娘・真衣が生まれる。
真衣の誕生で二人の心は人形から離れ、次第にぞんざいに扱うように。
人形は物置の奥にしまい込まれ、忘れ去られます。
数年後、5歳に成長した真衣が偶然その人形を見つけ、**「アヤ」**と名付けて遊び始めると――
一家に不気味な出来事が次々と起こり始めます。
真衣はアヤと会話したり、幼稚園で不穏な絵を見せたり。
恐怖を感じた佳恵はアヤを捨てますが、なぜか何度も家に戻ってくる。
やがて佳恵は幻覚に悩まされ、精神を病んで入院。
真衣を預かった義母・敏子の家でも怪異が続く。
人形・アヤに隠された秘密とは?
家族を襲う衝撃の真実とは?
ネタバレなし感想
総評:ガチで傑作。ここ数年で断トツ級かも
まず総評。
とにかく面白い。ガチで傑作です。
「こんなに釘付けになった作品、他にあったかな?」
ってレベルの完成度でした。
良いところは山ほどあるんですが、大きく3つ。
- 俳優陣の演技
- 恐怖演出の上手さ
- ストーリー展開のエグさ(良い意味で)
俳優陣が強い。感情の説得力が桁違い
長澤まさみさんの、トラウマに苛まれる母親の感情と表情がすごい。
観てるこっちの心を締め付けてきます。
瀬戸康史さん演じる忠彦も、妻を心配しているのにどこか頼りない。
前半の夫婦のすれ違いが切なくて、そこが後半の地獄展開を余計に効かせるんですよね。
後半で出てくる呪禁師・神田(田中哲司)も最高。
“しごでき感”が半端なくて、頼りがいと存在感がえぐい。
……まあ最後はやっちまうんですが(笑)。
スプラッターに頼らず、純粋に怖い(しかも上手い)
この映画、スプラッターはほぼなし。
デカい音で驚かすタイプでもない(少なくとも“それ頼り”ではない)。
なのに、本当に怖い。
中でもSNSで話題になってた
「歯形を確認するシーン」
あれ、マジで怖かったです。
しかも一瞬、無音っぽい空気があった気がして。
劇場でも後ろの方から「うわっ!」とか「ひっ!」って、リアルな悲鳴が聞こえてきたくらい。
あと、見せ方がとにかく上手い。
- 人形を“動かさない”のに不安にさせるカット
- 「来るぞ…」と思わせて何もない
- でも同じ状況で次はガッツリ怖いことをする
この“繰り返し”が序盤から積み上がってるから、後半になってもずっと
「これ最悪な展開にならないよね?」
ってドキドキさせられる。
これ、実は伏線の作り方としても上手いんですよね。
ストーリー構成がうまい(ざっくり4パート感)
僕の中ではこの映画、ざっくり4パートに分かれてる感覚でした。
- A:怪異が起きて、お焚き上げ依頼まで
- B:それでも戻ってくる → “アヤの秘密”に近づく
- C:アヤの“生まれ故郷”へ向かうクライマックス
- D:最悪の結末(オチの衝撃)
A〜Bは、いわゆるJホラー的な「じわ怖」。
Cはアヤが本気出してきて、シャレにならない凶悪さ。
そしてD、ここが本当にヤバい。
クライマックスからオチまでの衝撃が強すぎて、
SNSでバズってるのも納得です。
サブスク解禁まで待つのもアリだけど、これは正直、
集中できる映画館で観てほしいタイプ。
この恐怖は“体験”として刺さるやつです。
ここからネタバレ全開の解説・考察
⚠️ ここから先はラストまでネタバレします。
未視聴の方は映画を観てから戻ってきてください!
準備OK? じゃ、行きます。
恐怖を引き立ててるのは「ミスリード」の巧さ
この映画、怖さをうまく引き立ててる要素のひとつがミスリード。
観てる側に「別解釈」を持たせるんですよね。
前半でアヤが真衣の背中を傷つける事件が起きる。
でもその直後、佳恵が幻覚っぽい状態で真衣を放り投げてしまい、大けがをさせる。
忠彦が佳恵の精神状態を疑って入院を勧める流れ、あったじゃないですか。
あの時点で、
「背中を傷つけたのはアヤ」
だけじゃなく、
「実は佳恵が錯乱して傷つけてた(薬や精神状態の影響)」
って可能性も一瞬よぎるように作られてる。
でも結局、そこはちゃんと“アヤが犯人”なんだけど、
こういう迷いを一回挟ませることで、後半の恐怖が何倍にも跳ね上がる。
めちゃくちゃ見事です。
“歯形”と“CTスキャン”は反則級にゾッとする
さっき触れた歯形のシーン、あれは本当にぎょっとしました。
劇場の空気が一段冷えた、みたいな感覚、わかる。
さらにヤバいのが、人形をCTスキャンした場面。
予告にもあるやつ。
「まさか…」の想像を軽く超えてきて、
頭の中が混乱するし、体が凍る感じ。
気持ち悪いし怖いしで、しんどいのに目が離せない。
“アヤの目的”が見えてきた瞬間、戦慄が本番になる
呪いの人形アヤの怪異は、真衣が生まれてから目立ち始めてた。
ここ、後から考えると“目的の気配”が最初から出てたんですよね。
佳恵・忠彦・神田が、
「アヤが何を求めているのか」を勘違いしてしまう。
観客もその勘違いに誘導される。
つまりまたミスリード。
芽衣の死、佳恵の悲しみ、
「親子は一緒にいさせてあげたいよね」
って気持ちに自然に寄り添わされるから、
「アヤもお母さんのところに帰りたいんだよね」
って思わされてしまう。
でもよく考えると、
- 赤ん坊の真衣の首に髪の毛を巻き付ける
- 邪魔者を排除しようとする
って、“帰りたいだけ”の行動じゃない。
A〜Bの怪異はまだ小さい。
(かくれんぼ、引っかく、噛みつく…みたいな)
でもCパートで「アヤを母親の元へ返そう」とした瞬間、
怪異が別次元に跳ね上がる。
つまり――
アヤは、あの島へ行くのが嫌だった。
母親の元へ戻るのが嫌で嫌で仕方なかった。
だから大暴れしてた、とも読めるわけです。
そして最後に明らかになる、アヤの本当の目的。
“自分を愛してくれる新しい両親を手に入れること”
ここ、クライマックスで全身の毛が逆立つ感じがしました。
オチの絶望感がエグい(あの2人が来る意味)
クライマックス後、
「これで平穏が…」と思いきや、
マンションに訪れる“意外な2人”で一気に不穏、というか絶望に落ちる。
敏子ばあちゃんと、呪禁師の神田が一緒に来る。
「え?その組み合わせどういうこと?」ってなる。
そして、にこやかにベビーカーを押す佳恵と忠彦。
そこにいる“アヤ”。
この絵面、今思い出しても鳥肌です。
敏子のセリフや描写から考えると、
帰ってきてからしばらく(少なくとも数日〜)
社会との接点を断たれて、幻覚の中で生活させられてた可能性がある。
生活の“変なリアルさ”が、逆に怖い。
(※このあたりは観た人それぞれの解釈もありそう)
まとめ:ホラー好きは絶対観るべき“体験型の傑作”
というわけで『ドールハウス』の感想と、ネタバレありの解説・考察でした。
ホラー好きにはまじでたまらない作品。
まだ観てない人は、映画館でこの不気味な世界をぜひ体験してほしいです。
観た人は、
「一番怖かったシーン」
「ラストの解釈」
ぜひコメント欄で教えてください!
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