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ホラー

【真の怪物は主人公?】怪怪怪怪物!をネタバレあり徹底考察してみた

としひろ
としひろ
どもこんにちは!としひろです。

今回は前回の続きで、台湾ホラーの怪怪怪怪物!の考察をしていきます!

どんな考察かと言いますと、いったい誰が真の怪物だったのか?というのを考えてみたいと思います。

今回の記事の動画も作りましたのでこちらもぜひご覧になってみてくださいね!

え?怪物って普通に姉妹モンスターのことじゃないの?

そう思う人もいるでしょう。

でも映画のタイトルは『怪怪怪怪物!』です。

狙っているのかどうか定かではありませんが、怪物は4人いると考えられます。

その中でも僕は主人公こそが真の怪物であると考えます。

その理由をお話していきます!

4人の怪物

まず4人の怪物とは

1:姉妹の怪物
2:いじめっ子のボス
3:担任の女教師
4:主人公シューウェイ

この4人です。

それぞれ怪物の名に恥じないキャラで、いろいろやらかしていまね。

この4人の中で真の最悪の怪物はいったい誰だったのか、考えてみましょう!

今回はネタバレありでお話ししていきます!

では1人1人の怪物性をみていきましょう。

姉妹

元人間であり、虫を使った呪い(?)により怪物化してしまった姉妹。

その姿はまさに怪物で、暗闇で目が光り、手足の力だけで壁に張り付くことも可能

人を一撃で屠ることができる怪力を持っています。

血を飲み、肉を喰らい、太陽の光を一定時間浴びると死滅してしまう、まるで吸血鬼のような生物で、食事は生きた生物を生のままいただくスタイル。

グルメですね。(?)

作中では人間を喰らっていましたが他の生き物迄食べるかは不明。

字の読み書きはおそらくできないが、姉妹で食事を分けたり、姉妹で庇いあうこともあり愛情というものは持ち合わせていることがわかります。

しかしそれは姉妹間にだけ存在するもので、元人間であっても既に人間とは別の生き物になっているので思考を読むことは不可能だし、会話も含めてコミュニケーションは絶望的

寄生獣にでてくるパラサイトに似ている感じでしょうか。

コミュニケーションは取れるけどそれは表面上だけみたいな。

殺した人間の数は不明。

いじめっ子のボス

シューウェイをいじめるグループのリーダーであり、クラスのムードメーカーのような存在。

陽キャ。

常におもしろいことを探していて、相手が嫌がることをしても自分が楽しければそれでいいというタイプ。

嫌がるその人の表情を見るのが好きなよう。

暴力も躊躇なく行い、シューウェイに対して首を絞めることもあり、お前をいつでも殺せると真顔で言う男。

完全にクレイジーサイコ野郎です。

捕まえた怪物に対しては殴る蹴るを繰り返し、さらに歯をペンチで引っこ抜くという拷問感も真っ青なえげつない行為を平然とやってのける。

そこにしびれ・・・もしないしあこがれもしないな、うん。

女教師に叩かれてもニヤニヤしているような男ですが、いざ両親のことを言われると本気でキレます

これはなぜかというと、彼の父親は犯罪者でありそのことがコンプレックスになっているからと考えられます。

母親に関しては明らかにされていないが女教師が言うには特殊な職業とのこと。

それを目の前で他人に言われたことで彼は女教師への復讐を誓います。

その方法は生体実験

担任の女教師の水筒に怪物の血を混ぜ、飲ませました。

女教師の変化をニヤニヤと笑いながら観察し、いざ怪物化して陽の光で燃え始めた際には笑顔で近づき、自撮り写真を撮っていたシーンは彼の怪物性を見事に表していました。

殺した人間の数は1人。

担任の女教師

主人公シューウェイたちの担任。

宗教にどっぷりな美人教師。

いじめを見て見ぬふりをし、生徒を助けようともしない。

相手は高校生だから生徒同士のトラブルに深入りしないことは正解なのかもしれません。

しかしまったく関与せず、先生として生徒たちを良い方向に導きもしないのでクソ教師とも言えますね。

自分の中の正義を確立していて、良く言えば芯を持っている、悪く言えば人の話を聞かない頑固者。

自分の正義が強すぎて他者を侮辱することすらなんとも思っていない。

結局そのことがきっかけでいじめっ子のボス、ドアンに怪物の血を飲まされ、怪物化してしまい太陽の光で消滅するという最後を迎えることに。

他者の心を踏みにじる≪侮辱≫行為は心の殺人に等しく、彼女も怪物と言えるのではないでしょうか。

ジョジョ5部にでてくるポルポも言ってますよね、侮辱は許されないって。

殺した人間の数は0人。

主人公シューウェイ

善人になりたいがなりきれない。

善人ぶるサイコ野郎が主人公のシューウェイ。

人間らしい人間とも言えますが、最も怪物と呼ぶにふさわしいキャラとも言えます。

学校ヒエラルキーの中で最下層だが、同じようにいじめられている女子生徒に慰められると、僕をお前といっしょにするなと叫び、プライドの高さをみせます。

まじでめんどくさいやつw

学校では常に暗い表情で頭からキノコが生えてそう。

しかし奉仕活動でドアンたちと行動するようになるといじめ、いたずらの対象が自分でなくなり、いじめる側の快感を覚えて、笑顔になっていきます。

怪物を捕まえた際には直接暴力をふるいはしませんでしたが、それが自分に向けられることを恐れ、怪物への虐待を黙認。

いじめを見て見ぬふりをすることもまたいじめという構図まんま。

彼もまた嫌っていたいじめっ子と同じいじめっ子に変貌しました。

血を与えることで僕は君の味方だとたびたび伝えるが、怪物に伝わっているかは不明であり、その言葉はむしろ自分に向けて言い聞かせているようにも聞こえます。

怪物の姉との最終決戦ではプラン通りの行動をせず、怪物にいじめっ子たちを差し出し、いじめの復讐を果たす。

さらに怪物の妹に対して何度も君を助けると言っておきながら姉が怒りの表情で迫ってきたら、2人を太陽光で焼き殺す鬼畜

怪物に君を助けるよ、僕は仲間だなんて言っておきながらの蛮行にイラつきます。

事件が終わった後も自分の立ち位置が変わることもなく、以前と同じくクラスメイトからいじめられる。

クラスメイト達への復讐か、それとも怪物を救えなかったことへの自責の念もあったのか、最後は給食に怪物の血を混ぜて自分を含めて全員を怪物化させて焼き殺します。

まさに鬼畜の所業。
(いじめられっ子の女子生徒には飲ませないようにしたのは人としての最後の良心か?)

利己的な行動をとる部分は人間らしいと言えば人間らしいが…。

殺した人間の数約30人(クラスメイト)。+怪物2匹。

真の怪物はやはり主人公か?

それぞれの怪物性を振り返ってみました。

こう見てみるとやはりシューウェイこそが真の怪物ではないかと僕は考えます。

シューウェイは怪物を覗けば最も殺人を犯した人間であり、人間を食い殺してきた怪物すらも焼き殺し、その凶悪さは他の追随を許しません

怪物、人間に対する残酷で冷酷な行動は、自分の感情や欲望に従って行ったもので、他者の命や苦痛を無視したと言えます。

また彼は人間としての良心や道徳を失っていたとも言えるのではないでしょうか?

しかしいじめられていなかったらこんなことにはならなかったはずです。

そうなるときっかけを作ったのはボスのドアンであり、ドアンこそが諸悪の根源なのでしょうか?

彼の生い立ちは深く描かれていません。

女教師が言う父が犯罪者で母が特殊な職業であるということだけ。

まともな人間ではないと女教師は言います。

控えめに言っても良い家庭環境だったとは言えないのは確かです。

しかし両親のことで怒りをみせるドアンはやはり両親の愛を感じていたのではないかと僕は考えるんです。

好きな両親のことをなにも知らない女教師がまさに尊厳を踏みにじるように侮辱したものだから、ドアンはあの行動をとったわけです。

つまり女教師の侮辱がなければドアンが復讐をすることはなかったはずです。

そう考えていくと平然と他者を侮辱していく女教師こそ教師という皮を被った怪物なのではないでしょうか。

彼女が目の前で起こる明らかないじめを見て見ぬふりをしたり、シューウェイの涙ながらの訴えをきちんと聞いていたら、復讐で殺されることも、クラス全員が焼け死ぬこともなかったのではないでしょうか。

いじめというのは見えないように行われることがほとんどです。

なぜかというと見つかり、見えるようになると『見ていられなくなるから』です。

クラスメイトたちは同調圧力によりいじめを止めることはしなかった。

これはわかります。

しかし担任は目の前でいじめに近いことをされていたシューウェイを助けもせず、いじめられている時の証拠となる音声を聞かせてもあなたにも悪いところがあったんじゃないかと動こうともしなかったわけです。

正義感というのは本来誰もが持ち合わせているものです。

正義感が多少なりあればシューウェイを直接的に助けなくてもクラスメイトたちにあまりいじめが苛烈にならないように注意したりするはずです。

全く動かなかった女教師は正義感が欠如しているとしか思えません。

まさに怪物と言えるのかもしれません。

とすれば、女教師こそが元凶であり真の怪物?

しかし女教師は実際には一人も殺していません。

人間を殺した数で言えばやはり怪物姉妹が最も殺していると考えられます。

姉妹も恐ろしい怪物です。

姉妹が今までに喰った人間の数は不明です。

食事のためだけに殺してきたので1日1人だとすると年間365人。

これを何年も続けているとしたらもっと大事になっているはずで、とっくの昔に捜査、捕獲、処分されていてもおかしくないでしょう。

食い殺したのはおそらくもっとごく少数であると思われます。

生きるためだけに最低必要数しか殺さない怪物は果たして怪物と言えるのでしょうか?

人間を一つの生物として見れば数多の生物を殺し喰らう人間の方がよっぽど怪物なのではないでしょうか。

しかし妹が捕まった後は人間、というより生徒に対して復讐を開始。

殺すために殺すという行為を行うようになりました。

このきっかけがなければ怪物はひっそりと姉妹仲良く暮らしていたに違いありません。

シューウェイやドアンたちの好奇心が彼女たちの生活を破壊したんです。

そう考えると人間こそ、好奇心で彼女たちの生活を破壊したシューウェイたちこそ怪物であると言えるのではないでしょうか?

そして担任の毒殺に関わり、いじめっ子たちを策で屠り、助けようともしなかったクラスメイトたちを全員怪物化させ消滅させたシューウェイこそ、真の怪物であると考えられます。

まとめ

というわけで怪怪怪怪物の考察をしてみました。

シューウェイと女教師は甲乙つけがたい怪物でしたが、実際に手を下したシューウェイの方がやや勝っていたのではないでしょうか?

非情に考察しがいがあり、ストーリーもクオリティも秀逸な台湾ホラーの怪怪怪怪物!は本当におもしろいので、まだ観ていない方はぜひご覧になってみてください!