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コメディ

【アカデミー賞ノミネート作品】ドント・ルック・アップのネタバレ感想。ブラックコメディ満載の人類滅亡映画

こんにちは!としひろです。

今回はレオナルド・ディカプリオ主演のネトフリオリジナル映画「ドント・ルック・アップ」をご紹介します!

ディカプリオがまじで大好きなんでネトフリオリジナル作品に出てくるなんてまさに狂喜でした。

そして映画自体もかなりクオリティが高くて非常に楽しめました!

ジャンルはブラックコメディで、結構皮肉が効いていると言うか頭イカれてる奴が多くて笑えます。

シリアスでドキドキハラハラして笑えて嘘くさいけどたまらなく人間の本性がでてるとこなんてすごいリアル。

ごちゃごちゃぐちゃぐちゃなのになぜかストーリーがまとまってるのは芯が通っているからでしょう。

オフィシャルトレーラー

あらすじ

引用 Netflix

ケイト・ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)はミシガン州立大学の天文学博士課程に在籍する院生。

ある日、すばる望遠鏡での観測によりこれまで知られていなかった巨大な彗星を発見した。

ケイトの教授であるランドール・ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)はこの彗星が約6ヶ月後に地球に衝突し、人類だけじゃなく地上の生物をを絶滅させるに十分な大きさであることを計算した。

NASAの惑星防衛調整室長のテディ・オグルソープ博士(ロブ・モーガン)は報告を聞いた後、計算を確認しそれを確認した。

テディは至急ディビアスキーとミンディをホワイトハウスに呼び寄せ調査結果を提出させた。

しかしジェニー・オルレアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子のジェイソン首席補佐官(ジョナ・ヒル)は適当にあしらい笑うだけで、自分の支持率のことしか頭になかった。

オグルソープはこのままでは人類が絶滅すると危惧し、ディビアスキーとミンディに朝の人気テレビトークショーで情報をリークするように促す。

しかしここでもまともに扱ってもらえずディビアスキーは怒りに冷静さを失い、暴言を吐き局を去っていく。

誰も信じようとしないが彗星は確実に地球に近づいていた。

重要登場人物紹介

ランドール・ミンディ(レオナルド・ディカプリオ)

引用 Netflix

ミシガン州立大の天文学教授。

惑星殺しの存在を知らせるためにテレビ出演するが、整った顔立ちからなぜか人気者になる。

司会者のブリーと大人な関係になり、妻に三行半を突きつけられる。

ケイト・ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)

引用 Netflix

惑星殺しを最初に発見した天文学博士候補生。

ミンディ博士とテレビ出演した際に興奮しすぎて叫んだことでキ○ガイとか伝説とか呼ばれるようになる。

クレイトン・“テディ”・オグルソープ博士(ロブ・モーガン)

引用 Netflix

NASAの惑星防衛調整局局長。

ミンディとディビアスキーを手助けするとてもいい人。

ジャニー・オルレアン(メリル・ストリープ)

引用 Netflix

アメリカ合衆国大統領。

人類滅亡よりも自分の人気の方が大事というイカレポンチ。

金と権力の亡者。

死ぬまで治らない。

ブリーとジャック(ケイト・ブランシェットとタイラー・ペリー)

引用 Netflix

「the daily rip」というテレビ番組の司会者。

the daily ripは人気番組で様々なジャンルを取り扱う。

ふたりのゆるい進行が人気だとか。

ブリーは今が楽しければなんでもいいというタイプ。

ジャックはブリーとやりたかったようだが叶わず。

ドント・ルック・アップの感想と評価

コメディなんだけどとてもシリアスでリアルな映画です。

巨大彗星に立ち向かうんだ!命をかけて人類、恋人、家族を守るんだ!という展開ではなく、絶望的な状況が近づいている中で人々はそんなことあるわけないと全く信用しない。

権力者たちは自分たちの金儲けにしか興味がない。

本当にありそうな人々の反応が妙にリアルで、その様をブラックユーモアたっぷりに描いています。

最初の10分くらいはコメディ映画なの?って思うくらいシリアス展開。

巨大彗星が衝突してしまう!これは一大事だ!

アメリカが先頭に立って彗星から人類を、地球を守るんだ!!

俺が、俺たちがガ○ダムだ!

という感じで進むのでコメディと聞いていたんだが思ってたんと違うな…と思ったけどホワイトハウスついてからは、あーやっぱりこれコメディだわと安心(?)して見れました。

出てくる登場人物がぶっとんで狂気を感じる

引用 Netflix

特に狂気を感じたのはホワイトハウスの連中。

自分の欲に正直な奴らで怒りよりもむしろ笑えちゃう。

でも真に絶望が迫った時って案外そんなものなのかもしれませんね。

このままなにもしなかったら100%お前ら死ぬんだぞ!!

そう言われても想像外のことだから脳は思考を止めてしまうのかも。

または映画やアニメのようにどっかの誰かがきっとなんんとかしてくれると思って誰もなにもしないのかも。

そんなことよりも目の前の楽しいこと!支持率!お金!!

でようやくなんとかしなきゃまずいじゃん!(スキャンダル回避のために!)

でロケット発射。

と思ったらUターンして全人類ぽかーん。

ロケットで爆破は人類に被害があるかもしれないから別のスマートな方法で木っ端微塵にします!

これも結局、何億何兆ドルもの利益のため。

それが結果としては人類を死に追いやることに繋がったわけですが、ほんとまともじゃない。

金も名誉も意味のないもの

引用 Netflix

皮肉たっぷりなラストはちょっと考えさせられました。

この時代、この経済システムだから金も名誉も権力も欲しがる人が多いし、それで世界は回っています。

でも一度このシステムがリセットされたら?

金持ちも権力者もほとんどは高齢者です。

高齢者は体力も腕力もなく、そして子孫を残すこともできません。

労働者がいるから彼らは成り立つのに、神にでもなったようなつもりの勘違いじいちゃんばあちゃんたちは自分たちが助かればそれでいいと地球を後にします。

目覚めた後、もし彼らが生き延びれるとしたらどんな風に生活していこうと考えていたのか、ちょっと気になるところではあります。

死ぬ時こそ心穏やかで

引用 Netflix

この映画では欲まみれの老人たちへの皮肉だけじゃなく自分の死に様、終活に関しても考えさせられました。

劇中に世界3位の金持ちピーターがミンディに「君は1人で孤独に死ぬんだ。」と言います。

結局その予言は外れ、ミンディは家族や友人たちと最後の晩餐を楽しみながら死にますが、逆にオルレアンは予言が的中しブロンテロックという生物に食い殺されてしまいます。

不倫をしたミンディは妻に激怒されて一時は話すことすらできませんでしたが、最後は心からの謝罪を受け入れられ、心穏やかに死ぬことができました。

死ぬ場面を選べるのであればああいうようにみんなといつもと同じように食卓を囲み、穏やかな気持ちで死にたいと思ったのはきっと僕だけではないはず。

トークショーの司会者2人は酒を飲みながら死にましたが、男の方がさらっとセックスでもするか?と言うのもなんだか生物としての本能がそうさせるのかなと思ったり。

まとめ

全ての決定権を持つ金持ち、有力者たちに運命を委ねるしか無い下層の人間が何を言っても運命は変えられない。

けれども金持ちたちは金も権力もなければなんにもできねーただのジジイとババアだろ!

という強烈な皮肉が込められた映画だと想いました。

完成度は非常に高かったので大満足!

星で言えば4つ星といったところ。

最後になりましたがオルレアン大統領を演じたメリル・ストリープが最後すっぽんぽんというのは驚きでした。

たしかメリル・ストリープって72歳…。

あんなスタイルがいいババアがいるのかと素で思いました(失礼)。

どこかのレビューではコロナ前後の世界を監督が痛烈に皮肉った映画と言っていましたけど、まさに!と言わざるを得ませんでしたね。

地球滅亡で悲壮感たっぷりなわけでもなく、どこかの誰かが助けてくれるヒーロー物でもない。

目の前の絶望を見ないふりして楽しい動画でも見ようぜというバカにつける薬はないんだぜ?というそんな映画です。

興味がある方はぜひご鑑賞あれ。

作品情報

作品名
ドント・ルック・アップ

原題
Don’t Look Up

監督
アダム・マッケイ

脚本
アダム・マッケイ

製作
アダム・マッケイ
Kevin Messick
スコット・ステューバー
Betsy Koch
Todd Schulman

キャスト
レオナルド・ディカプリオ
ジェニファー・ローレンス
ケイト・ブランシェット
ロブ・モーガン
メリル・ストリープ
ジョナ・ヒル
ティモシー・シャラメ
アリアナ・グランデ
タイラー・ペリー
ロン・パールマン
マーク・ライランス

音楽
ニコラス・ブリテル

撮影
リヌス・サンドグレン

編集
ハンク・コーウィン

製作会社
Hyperobject Industries
Bluegrass Films

配給
Netflix