今回はミッドサマーのクライマックスにでてきた、人体を使った恐ろしすぎるオブジェ【血のワシ:ブラッドイーグル】について解説、その他の登場人物たちの死因についても解説していきます。
今回の記事を動画にもしましたのでぜひこちらもご覧になってください!
映画ミッドサマーオフィシャルトレーラー
サイモンの死因:血のワシ/ブラッドイーグル
コニーの婚約者サイモンが目に花を挿されて吊るされていました。
これは血のワシ:ブラッドイーグルという処 刑法で、生きている相手をうつ伏せに寝かせた状態で肋骨を脊椎から切り離して、肺を引きずり出して翼のように広げるんですが、その姿がワシが羽を広げているように見えるところからこの名前が付けられました。
サイモンは棄老の儀式でショックを受け、真っ先に帰ろうとしていた男性で、儀式直後にひっそりと姿を消し、婚約者コニーを置いて先に帰ったと村人は言っていました。
しかしそれは嘘ですでに処 刑されていたんですね。
クリスチャンが発見した時、よく見るとまだ肺が動いているんですよ( ゚Д゚)
ホルガ村の狂気が恐ろしすぎる…。
ジョシュの死因
聖なる書「ルビ・ラダー」の盗撮中にハンマーで頭を殴打され死亡。
この時、ジョシュの注意をひくために現れたのがマーク…ではなくマークの顔面の皮を剝ぎ取ってマスクとして被っていた謎の男。
こいつは下半身はナブロークという死んだ人間の皮から作られたズボンを履いていました。
このズボンの皮ももしかしたらマークのものかもしれません((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル…。
ちなみにナブロークはアイスランドの魔術で、お金を無限に生み出すことができると言われています。
マークの死因
ド〇ッグとセッ〇スのことしか頭になく、ところかまわずしょんべんをして村人の怒りを買ったマーク。
マークは皮剝ぎの刑により処刑されました。
皮剥ぎの刑とは古来より世界各地で行われてきたむごすぎる拷 問、処 刑法であり、同時に見せしめとしての意味もあります。
マークは顔だけじゃなくおそらく下半身含む全身の皮を剝がされたものと思われます。(ジョシュを襲った男の片割れが履いていたナブロークがマークの皮の可能性)
この刑を受けたものは長時間苦しんだ後に死に至ることから村人たちのマークへの怒りの度合いが見て取れますね。
またマークは黄色い神殿に入る際にピエロの帽子をかぶせられていましたが、これは「愚か者」の象徴となっています。
コニーの死因
血のワシで処 刑されたサイモンの婚約者のコニーは溺死。
黄色い神殿を燃やす前に台車で何人かの死体が運ばれていましたが、その中にびしょびしょに濡れたコニーがいました。
通常版ではコニーが村人に車を出してもらうところまでしか映っておらず、直接なにがあったかははっきりわかりませんでした。
しかしディレクターズカット版ではその部分のシーンが追加されているそうです。
コニーは湖に投げ込まれ溺死ということです。
▶ミッドサマーディレクターズカット版(レンタル)
クリスチャンの死因
ダニーと1年も前から別れたがっていたのにずるずると関係を断ち切れなかった優柔不断男クリスチャン。
スウェーデンの奥地まで行ったのが運の尽きだなんて思いもよらなかったでしょうね。
旅行に行く前から責任逃れをしたがる性格がちらちらと見えていて、他人より自分を良く見せたい虚栄心の強さも正直ウザイキャラクターでした。
そんな彼の死因はクマさんの皮を着せられて神殿ごと焼かれる焼死。
しかも意識だけははっきりとある状態で生きたまま焼かれるという恐ろしいものでした。
なぜ熊の皮を被せる必要があるのかというと理由は2つ。
1:熊は強さの象徴
2:熊は死と再生のシンボル
まず1についてですが、熊は世界中で昔から強さとか勇気の象徴とされています。
そんな熊の皮を被っているのは北欧神話に出てくるベルセルク(狂戦士、バーサーカー)がいます。
ベルセルクとはまさに野獣のように戦う戦士なんですが戦いの後はまったく動けなくなったと言われています。
クリスチャンは薬により体を動かすことができずしゃべることもできなくなりました。
まさに戦いの後のベルセルクですね。
それとベルセルクはその異常な攻撃性から犯罪者とか悪魔憑きという差別的な見方もされていました。(ちなみにこの攻撃性は大量の酒、薬物、ヒヨスという植物によるものだと言われています。)
儀式では強さの象徴(ポジティブな面)と犯罪者の象徴(ネガティブな面)という2つの意味がクリスチャンに込められていたのだと考えられます。
熊についてですが、死と再生のシンボルという意味もあります。
熊は冬眠をする生き物なので昔の人は死から蘇る動物と捉えていたようです。
ダニーのその後
ダニーはダンスの勝者となりメイクイーンに選ばれました。
作中最後は假屋崎省吾の作品みたいなオブジェと化していましたねw
そんなダニーですがその後はさ56されたのではないかという説が濃厚です。
理由としてあげられるのはメイクイーンが毎年(?)でているはずなのに過去のメイクイーンが登場しないから。
それと夏至祭も全部で9日あるのに作中では5日しか経っていないからまだ未知の儀式がある可能性が高いというのもあります。
メイクイーンが最後に生贄にされるというのは案外ありそうな感じですよね。
これがバッドエンドなのかというとダニー的にはどうなんでしょうね。
家族の悲劇で疲弊しきった心をホルガ村が癒してくれました。
自分の素直な感情に共感共鳴してくれる家族のような人たちがいるホルガ村でついに自分は認められたのだと、救われたのだと思ったのではないでしょうか。
ダニーは心の安息地を見つけたのかもしれません。
だからこそラストシーンは笑顔で終わったのではないでしょうか。
まあはたから見ればホルガ村の連中に完全に洗脳されたとしか見えないし実際そうなんで完全にバッドエンドな気はしますけどね。
あなたはこの物語がハッピーエンドだと思いましたか?それともバッドエンド?
まとめ
というわけでミッドサマーのダニーらの死因をまとめてみました。
この作品本当にいろいろ設定が凝っているので深掘りしていくとかなり時間もかかりそうです(;゚Д゚)
次回は性の儀式の部分について解説・考察していく予定です。
こちらもお楽しみに!
▶ミッドサマーディレクターズカット版(レンタル)