今回は最悪の奇跡が起こるというキャッチコピーと3人が上を見上げている特徴的なポスターでおなじみ?の
NOPE
この作品の紹介と感想をお話ししていきます。
1分で見どころを紹介した動画も作りましたのでこちらもぜひご覧ください。
ホラー映画ということで観たんですが
めちゃくちゃ日本のアニメ愛があふれ出てるSF作品でございました。
結論を先に言いますと
単純におもしろい!
けど中身を知れば知るほどさらにおもしろい極上スルメ作品
ってかんじです。
傑作とまでは言えないですけどかなり楽しめた作品でした。
NOPE作品情報
監督 ジョーダン・ピール
主演 ダニエル・カルーヤ
キキ・パーマー
スティーヴン・ユァン他
公開時期 2022年アメリカ
ジャンル SFホラー
監督ジョーダン・ピールの過去の作品『ゲット・アウト』や『Us/アス』もかなり評価高いですよね。
NOPEあらすじ
舞台は南カリフォルニア、ロサンゼルス近郊にある牧場。
牧場主だった父が死んでから半年。
息子のOJは父の死を受け入れられずにいた。
父は飛行機から部品が落下して、それに当たって死んだとされているが、そんな“最悪の奇跡”が起こり得るのかとOJは疑っていた。
飛行機からの落下物を疑う理由はあった。
それは事故の際に目撃した飛行物体。
謎の飛行物体はもしかしたらUFOだったのではないか?
父の死はUFOからの落下物が原因だったのではないか?
家業の牧場も仕事が減っていきこのままでは牧場を守ることができないと危機感を持っていたOJは、大金を稼ぐため父の死の本当の原因であるUFOの映像を撮影しようと考える。
NOPEネット上の評価
#人種差別を考える映画
ジョーダン・ピール監督作『NOPE』
「映画はその始まりから黒人差別と共にあった」ことが序盤で糾弾されてからのあのラスト…!西部劇や手回しカメラなどの過去の遺物達が熱くタッグを組み見世物としてクソ面白い話をぶちかます、というまさに映画史に痛快な復讐を遂げた傑作。— 生姜 (@Datura_mete_l) March 24, 2024
NOPE、とんでもない映画だった…。
まずジャンルはなに?と訊かれても、SFホラーとも言えるし、コメディともいえるし、アクションとも西部劇ともいえる。全く味の違う、あらゆる創作物たちをここまで綺麗に混ぜられる事自体”奇跡”の業では。— C-UNIT (@Felldown_Human) March 19, 2024
#人種差別を考える映画
「NOPE」は奇抜な怪獣ホラー映画に見えて実はマイノリティやそれを取り巻くものに対する怒りが込められている。
暴れ狂うチンパンジー、血とコインの雨、思いきり映り込むIMAXカメラの姿など、「差別を扱った作品をコンテンツとして消費する行為」すらも鋭く風刺した痛烈な作品 pic.twitter.com/bkmJzC2dm1— 九時のロードショー (@9eiga) March 23, 2024
NOPE感想
名作日本アニメへのオマージュが素晴らしい
NOPE観る前に評価とか一切読まずに観たんですよ。
だからラストにAKIRAの金田バイクシーンがでてくるなんて思ってもみなくて、これはなかなかの衝撃でしたね。
インタビュー記事とか読んでたら監督、日本のアニメめっちゃ好きなんですよね。
Gジャンのあの不思議なデザインも使徒を参考にしてるっていうし。
クライマックスでどんどん形が変わっていってなんか既視感というか見たことあるような感覚がありましたけど、使徒と言われれば確かにそれっぽい!
実際Gジャンをデザインする上でモデルにしたのがまずクラゲ、折り紙、そしてエヴァの使徒ってことなんで、もうまさにって感じですよね。
そして最高にかっこよかった金田バイクシーン。
アニメ好きなら誰もが知るAKIRAの名シーン、金田のバイクのオマージュですよ。
数多のアニメではオマージュされてますけど実写映画でオマージュは本当に珍しい。
ラストのラストにこんなかっこいい演出があるとは痺れましたね。
実際、監督はこのシーンを入れるのにかなり勇気が必要だったとインタビューで語っていました。
いやいや、素晴らしい決断でした。
エヴァ、AKIRAの話がでてるインタビュー記事はこちらから
映像と音楽の良さが際立っていた
観て真っ先に感じたのは映像の迫力と、それにマッチした音楽の良さでした。
やっぱりGジャンですよ。
宇宙生物Gジャンの見せ方がバツグンに良かった。
海を漂っているクラゲをモデルにしているだけあって、宙を舞うGジャンが怖かっこいい上に神々しさまで感じさせます。
馬で逃げるOJを追いかけるシーンは緊張感と恐怖感があってインパクトのあるシーンになってました。
で、音楽も凄く合ってて興奮度がマシマシになる良い音楽なんですよ。
登場人物たち
無口だけど芯がある主人公OJと真反対な陽キャ妹エメラルドのコンビが良き。
OJは凄くまじめな感じがでてるんですよ。
まじめすぎておもしろくない男。
僕みたいwww
ハハッ…(泣)
兄とは対照的に明るく社交的な妹エメラルド。
自分は牧場も手伝ってるけど音楽もやってたりあれもこれもやっててーとか営業しまくってて、正直うざいw
兄貴と真反対過ぎて面食らうんですが、徐々に兄妹らしい連携がみえてくると、家族愛の強いのがわかってきて好感度も急上昇。
僕はGジャン撮影作戦を決行する前日のOJとエメラルドの激しいタッチが印象的でした。
やってやろうぜ!みたいなのが全身から出てるエメラルドはわかるんです。
でも寡黙でおとなしいOJまで熱いものがこみ上げてる、燃えてるってのがあの1シーンで伝わってくるんです。
あのシーンほんと好き。
ホラー映画としてはイマイチ?
この映画、ホラー映画のジャンルになってますけど、どちらかと言えばSF映画といった感じでそこまで怖くはありませんでしたね。
たまにジャンプスケア的にびっくりするシーンはありましたけど。
Netflixのジャンル表記言うなら緊張感あふれるとかって言葉が一番しっくりきそうな作品です。
まとめ
ざっとですがNOPEの感想でした。
人種差別問題が鋭く強く描かれている作品なんですけど、そう言ってしまうとなんだか重そうで楽しめなさそうみたいに思う人もいるかと思います。
でもね、まずそんなところ考えなくて全然いいです。
全然そこを考えずにUFOがでてくるSF映画と考えて観ればいい。
迫力ある音楽と映像で楽しめるUFO映画、エイリアン映画。
だからUFOとかエイリアン系の映画が好きならまず間違いなく楽しめます。
ストーリー構成も実に見事で、前半のささいなシーンに伏線がちりばめられていたりするので伏線回収が大好きな人はきっと気に入るはずです。
今ならアマプラで観れるのでまだ観てない人はぜひご覧になってみてください!
解説・考察は次回の記事で!