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ホラー

【ギコギコしちゃうぞ!】テリファーはひたすらグロいファンタジーだった【感想レビュー】

としひろ
としひろ
どもこんにちは!としひろです。

今回は本国アメリカで観客が失神したりゲロったりした超ド級のスラッシャー映画テリファー」の感想をお話ししていきます。

みんな大好きギコギコシーンについてもしっかりお話ししていきますのでどうぞ最後までお付き合いください。

テリファー作品紹介

公開時期 2016年3月(日本は2023年5月)

ジャンル スラッシャーホラー

監督 デイミアン・レオーネ(ダミアン?)

キャスト(主人公)
アート・ザ・クラウン:デヴィッド・ハワード・ソーントン

公開されたのが2016年で、熱狂的なホラーファンの間では凄いと噂されていたんですが、ついにバズったのが2022年?23年ですから約6年間隠れていたんですね。

このとんでもない強烈無比な作品が。

監督のデイミアン・レオーネは元々特殊メイクアップアーティストとして活動していた方で、この映画を観た方はもうお分かりかと思うんですが監督はメイクアップアーティストとしての技術や経験をこの作品で存分に発揮しています。

CGだと薄っぺらく漫画やアニメのようになってしまい、興がそがれてしまうようなグロシーンも、気合いの入った特殊メイクのおかげで非常に良いグロ描写になってて、凄く味があって、本当に良いホラーになっているんです。

レオーネ監督は80年代ホラーへの強いリスペクトを持っているように感じられるし、人を殺めていくシーンにはなんとなくレオーネ監督の美学が感じられます。

テリファーは悪い言い方をすれば古臭い、良い言い方をすればレトロ、味がある、古風な作品、ヴィンテージ感が滲み出ているんです。

今回紹介する1は制作費が10万ドル(日本円で約1400万:2023年12月30日現在)。

興行収入はわからなかったんですが、1のバズりから2は制作費が25万ドル(前作の倍!)になって、興行収入はなんと1500万ドル(日本円にして約21億)まで跳ね上がりました。

2024年に公開予定の3ももちろん2よりもさらに予算が増えてさらにさらにパワーアップしてそうなんでスラッシャーファンは期待していいでしょう。

こんなスラッシャー映画がここまで映画界を賑わせて要因はアート・ザ・クラウンというキャラクターが魅力的で優れていたというのがまず挙げられます。

それとコロナでの巣ごもり生活とか戦争とか暗いニュースが多くて、鬱憤とかストレスのたまる時代背景もあったんじゃないかと思ったりします。

刺激のない生活に飽き飽きした人々がこの作品を呼んだとも言えなくもないですね。

 

 

テリファーあらすじ

ハロウィンの夜を楽しんでいた2人の若い女性の前に不気味なピエロ『アート・ザ・クラウン』が現れます。

恐怖を感じた女性はピザ屋へ逃げ込むも、そのピエロもピザ屋に入ってきて、店主を虐殺。

女性たちはアート・ザ・クラウンの虐殺ショーに巻き込まれていくというストーリー。

テリファー解説

テリファーという映画にストーリーはあって無いようなものです。

多くの謎は解明されないまま終わりますし、この作品にストーリー性を求めるのはナンセンス。

単純にスラッシャー描写を90分間楽しむためだけの映画となっていて、監督が好きな13日の金曜日のジェイソンのように、ひたすらどんなぶっ殺し方を見せてくれるのか、何人が餌食になるのか、そこを楽しむなんとも悪趣味な作品でございますw

ホラー映画に含まれていますがびっくりさせてくるジャンプスケアなんかはほとんどありません。

とにかくただただインパクトのあるグロテスクシーンが連発します。

でかい刃物で頭まっぷたつにしたり、女性の胸部をごっそり剥ぎ取って自分に着けてみたり、逆さまにした女性を股からギコギコまっぷたつにするとか、もう字だけでオエッてなりそうなシーンのオンパレード。

痛々しく、血がいっぱいでてくるシーンに恐怖を感じる方はまあ怖いかもしれませんが、グロ耐性がある方は怖さを感じることはないですね。

フレディ、ジェイソン、マイケル・マイヤーズなど声を出さない殺人鬼が大好きという監督は彼らへのリスペクトからアート・ザ・クラウンという虐殺ピエロを生み出しました。

ピエロと言えばITのペニーワイズが最も有名で、ひたすら喋りまくる怪人ですよね。

YouTubeにはペニーワイズの嘘字幕シリーズが結構ありますけど、おすすめあったらぜひ教えてくださいw

アート・ザ・クラウンはペニーワイズと同じピエロではあるものの差別化させるために言葉を発さないようにしたと言っています。

アート・ザ・クラウンが攻撃を食らってもうめき声ひとつ出さないのも、徹底したこだわりが垣間見えます。

あと喋らないのは脚本家として楽だからと冗談めかして語っていたレオーネ監督かわゆし。

テリファーの血の表現についてですが、レオーネ監督は黒沢監督の大ファンで、血の使い方に関して大きい影響を受けたと語っています。

また、黒沢監督はストーリーテラーとしても力強いものも持っているし、ビジュアルセンスも抜群だから黒沢監督の爪の先くらいでも才能が欲しいと思っている、それほど尊敬できる監督、映画作家だとインタビューで答えています。

テリファーのストーリー展開について(ネタバレあり)

ストーリーがないようなものと言いましたが、始まりと終わりの繋ぎ方はとてもうまいです。

冒頭でアート・ザ・クラウンの被害者と思われる女性がTVインタビューを受けていますが、なぜあんな風になってしまったのか、ラストでわかるようになっています。

彼女はアート・ザ・クラウンから生き延びた唯一の人間なんですね。

体をぼろぼろにされ、顔を食われ、そして心までも食われてしまった。

じゃあアート・ザ・クラウンはどうなったか?

アート・ザ・クラウンは警察に逮捕される前に自ら銃を加えて自殺を図ったんですね。

しかし死んだかと思いきや死体安置所で復活し、またどこかへ姿をくらますことで続編の期待を残してエンドロールが流れると。

こういう終わり方もどことなく80年代ホラー感あってマジ好き。

アート・ザ・クラウンの特徴

服だけじゃなく顔含めて全身を白と黒のモノトーンコーデで統一しているピエロです。

普通の包丁だけじゃなく骨切りノコギリや鈍器を使って様々な方法で人を楽しそうに殺していきます。

自分のピンチの際には躊躇なく拳銃も使うので死に対する恐怖心もなくはないようです。

アート・ザ・クラウンがなぜ殺人をするのかは本編で一切語られておらず、その楽し気に人を殺していく姿を見る限り、何かの目的のために殺人を犯すのではなく、殺人という手段そのものが目的になっているのではないかと考えられます。

平野耕太のヘルシングの太った少佐のように、殺すために殺す、手段と目的があべこべになっているわけです。

映画冒頭でテレビを蹴り飛ばしていますが、そこにはイラつき、彼女を殺すことができなかった、目的を果たせなかった悔しさのようなものがあることがわかります。

不死身のようではありますがジェイソンボーヒーズのように体格がいいわけではないので、女性の反撃にひるんだりすることもあります。

人間味があるのもアート・ザ・クラウンの特徴です。

テリファー感想

そんなアート・ザ・クラウンが活躍(?)するテリファーですがおもしろいかと言われると正直そうでもありませんでしたね。

さっきも言いましたけどひたすら殺人ショーを観せられる映画ですので、僕の好みではなかったんです。

こいつの正体は実は…あいつか!?みたいなのは、まあ、あっても良いんですけどだいたい「へぇ~…」って感じだし。

テリファーに関しては登場人物たちがどう行動するのかという部分よりも、痛々しすぎる殺人シーンの見せ方に全振りしたような作品なんです。

だからスラッシャー系が大好きな人にはたまらないと思うんですが、僕のようにホラーにグロさをあまり求めていない人、残穢みたいにぞわぁってくるホラーが好きで、ストーリーはしっかり作りこんでいてほしいという人には刺さらないかもしれません。

ストーリーに関してなんですが、唯一びっくりしたことがあって、それは主人公と思われる女性が中盤で普通に死んでしまうところ。

主人公が交代するような映画は観た記憶がないんでこれはさすがにびっくりしましたね。

テリファーのギコギコ真っ二つはファンタジーだ

この記事のタイトルにあるように僕がなんでテリファーをファンタジーと思ったのかというと、ギコギコ真っ二つシーンにリアルさを感じなかったから。

いやまあホラー映画なんで基本ファンタジーなんですけど、ギコギコ真っ二つはさすがにありえないんじゃないかと。

骨切りノコギリを使ったことはないんですが体を真っ二つにするなんて電動じゃないとめちゃくちゃ時間かかるんじゃないかなぁ。

筋肉だって痛みを感じたらグッと硬直しちゃうだろうし、さらに正中線上にはいっぱい骨ありますからね。

なんの骨があるか下から言っていきますと尾骨、仙骨、腰椎が5個、胸椎が12個、頚椎が7個、それから頭蓋骨となっています。

骨がスカスカのおばあちゃんじゃないんだからいくらなんでも正中線真っ二つにするのは相当な時間と、それから力がいるはずです。

真っ二つの方が見栄えが良いのかもしれませんけど、アート・ザ・クラウンの性格?からして「あーもう疲れたわ」みたいに半分くらい切ったところで作業やめた方が、個人的には納得できました。

でも逆にしっかり真っ二つだからアート・ザ・クラウンには殺人の美学、殺人の流儀みたいなのがあるってことがわかるんでしょうかね。

ま、人間真っ二つにしたことないんで知らんけど(爆)

まとめ

というわけでテリファーの感想でした。

勝手にランク付けさせていただきますと、

総合評価はB

ホラー度はB

アート・ザ・クラウンの可愛さS

となりました。

なんかね、アート・ザ・クラウンの動きとかがかわいいんですよね。

これ観た方そう感じません?

そのしぐさとか、反撃に焦っちゃうところとか、妙に人間臭くてかわいい。

ジェイソンはなんも反応しないからかわいくない。

そんなかわいいアート・ザ・クラウンの殺人ショーをまだ観ていない方、アマプラで観れますのでぜひチェックしてみてくださいね!